2024年受賞 
瀬戸内プラスファイブ 様

株式会社
瀬戸内プラスファイブ 様

おいしい
ジャン・レモンスカッシュ

企業概要や事業について

本業として造園業を営んでおり、その傍らでレモン栽培を行っていましたが、本業の忙しさからレモンの消毒作業などに手が回らず、農協(農業協同組合)が集荷してくれないという問題が発生しました。
こうした中、この大量のレモンをどうにかするため、自社で加工・販売する道を模索し始めました。

特に、余ってしまうレモン果汁を活用する方法として、昔流行した「レスカ(レモンスカッシュ)」を販売することを思いつき、そのための会社として「(株)瀬戸内プラスファイブ」を設立し、農作物を加工し、商品化して販売することとしました。

現在、レモン、ゆず、橙(だいだい)を使用したポン酢の開発にも取り組んでいます。

「プラスファイブ」という社名には、販売力や企画力など5つの要素を足し合わせるという意味が込められています。また、農家が生産(1次産業)、加工(2次産業)、販売(3次産業)を一体化して行う「6次産業」を目指すというコンセプトも含まれています。これは、5つの取り組みを行って6次産業化を実現するという意味合いです。

会社設立から10年以上が経過しており、おかげさまでレモンスカッシュの販売も続けられています。

クレワン・グランプリ受賞商品について

この商品のコンセプトは、「女性と子供が好む味にすること」でした。開発にあたっては、大崎下島の豊町で採れた無農薬のレモンを生かすかという点から始まり、瓶で開け閉めができるキャップ付きの清涼飲料水として販売することになりました。

商品名の「ジャン・レモンスカッシュ」は、広島の方言「美味しいじゃん!レモンスカッシュ」から来ています。イラストレーターと相談し、私(北村正次社長)を模したイラストの雰囲気がジャン・レノ氏に似ていることから、後付けでその要素も掛け合わせています。

ジャン・レモンスカッシュの最大の特徴は「飲みやすくて美味しい」点です。他のレモンスカッシュと比べて、レモンの果汁加工の際に、傷もののレモンを徹底的に手作業で選別し排除していることが挙げられます。
他業者が行っているような、レモンの良し悪しに関わらず全て潰してしまう方法とは異なり、手作業で悪いものが混じらないようにして、より美味しい果汁となるようにしています。

クレワン・グランプリにエントリーしようと思ったきっかけ

クレワン・グランプリへのエントリーは、商工会からの推薦が大きなきっかけでした。

元々、クレワン・グランプリは知っていても、仕事が忙しく、応募にまで至りませんでしたが、ちょうど私が前年度から呉広域商工会の副会長を務めており、イベントを盛り上げるためにもぜひ出品したいと思い、エントリーしました。

実際にクレワン・グランプリはどうでしたか?

クレワン・グランプリに出品することで、商品に対する宣伝活動を一生懸命頑張るきっかけになり、良い経験になりました。

ひろしま夢プラザや銀座TAUでの催事出品により、知名度が高まるメリットもあり、知人が遠く九州から投票に来てくれるなど、周囲からの応援を得られる機会にもなりました。

クレワン・グランプリは賞金こそありませんが、トロフィーと賞状が授与される賞レースのような「面白さ」があると感じています。

また、バイヤーが集まる商談会に参加し、バイヤー評価の機会を得られたりするため、販路開拓やアドバイスを直に得られるメリットもあります。

クレワン・グランプリを受賞して変わったこと

グランプリを受賞したことによる大きな変化は、すぐには感じられませんが、受賞によって商品への関心が高まり、大手のスーパー・モールなどから商品を取り扱いたいというご相談をいただいています。

広報面では、地元のタウン誌である「くれえばん」に、2ページほどの大きな特集を組んでもらえることになりました。

テレビなどのメディアで紹介された時に「紹介されていたね」などといった連絡があったりします。

商品自体は既に10年ほど販売しているため、この受賞が急激なブームのきっかけになって販売数が伸びたというわけではなく、商品の信頼性を高め、宣伝を強化する役割を果たしています。

クレワン・グランプリに今後期待すること

クレワン・グランプリが今後さらに盛り上がるためには、参加者にとってのメリットを増やすことが必要です。

「受賞者に対して賞金を出す」といった直接的なメリットももちろんですが、例えば、「この商品をこれだけ売る販売ルートが確保できる」といった具体的な販路を保証する仕組みがあれば、さらに多くの事業者が参加するようになると思います。

今後の会社の展望など

今後の会社の展望として、(株)瀬戸内プラスファイブを基盤とし、農作物の加工や商品化だけではなく、生産も含めた農業経営全般をこの会社に集約していきたいと考えています。

最終的には、生産から加工、販売までを一貫して行う体制を構築したいという目標があります。現在取り組んでいるポン酢開発のように、加工事業の分野もさらに広げていきたいと思っています。

また、地元の呉市エリアを中心に、農地を守っていく責任も感じており、米作り以外の農業経営の成功例を示すことで、地域農業に貢献していきたいと考えています。

自社で生産から加工・販売までを一貫して行うことで、安定性が増し、法人として信頼感が高まり、他社との取引もしやすくなるというモデルケースになることができればと思っています。