2019年受賞企業

2019年受賞
株式会社クレセント 様

株式会社クレセント 様
大人のレモンケーキ
企業概要や事業について
1995年に「アラビアンナイト」というお店を立ち上げ、創業しました。
アレルギーがあるため、体に優しく、地元食材を使ったパンとお菓子を作り始めました。とにかく、地元で添加物を使わないものを作りたいと思っていました。
そんな中、とびしま街道の橋ができたことで、柑橘農家とのつながりができ、「レモンを捨てるんだけど使ってくれないか」というご相談を受けるようになりました。
こうして、柑橘農家の方々とのつながりが広がり、レモン商品が増えていきました。
柑橘農家の中で、みかん農家がレモンも一緒に植えていることが多く、みかんは加工に向いていませんが、レモンは加工向きな果物で販路が異なるため、みかん農家はレモンの扱いに困っていました。
そこで、レモンの加工業者を集めて柑橘農家とのつながりをつくり、商品開発を行うようになりました。
みかん農家は、高齢化や収穫時期の多忙さ、イノシシなどの害獣被害も多いなど、様々な課題を抱えていましたが、みかんとは異なり、レモンは、「イノシシや鳥が食べない」「大量に作らなくても加工品にできる」「収穫時期も長くロスが少ないため収入も安定している」といった良い部分が多いことを伝え、レモンをどんどん作りましょうという方向になっていきました。
クレワン・グランプリ受賞商品について
概要・想い
15年前はレモンを使った商品が多くありませんでした。大手メーカーからレモンケーキが販売されていましたが、レモンの形をしているだけで、レモンの味はしませんでした。
そこで、まず、レモンケーキにレモンジャムを入れた「とびしまレモンケーキ」を作りはじめ、そこからいろいろな改良を重ね、現在の大人のレモンケーキにたどり着きました。
「大人のレモンケーキ」は、自社で作っているレモンリキュールのお酒入りで、糖分を落とし、首都圏で販売できるように賞味期限を長くするため、お酒を使いました。レモンブームが起きた影響もあり、全国で人気の商品になりました。
開発秘話
柑橘に関わる事業者や農家の方々と「とびしま柑橘倶楽部」を立ち上げ、レモン商品を広めるため、全国でイベントなどを行っていましたが、その際、賞味期限が長い商品がほしいという声があり、「大人のレモンケーキ」が生まれました。
「とびしま柑橘倶楽部」の立ち上げ当初は、毎週のように、事業者や農家、商工会の方々と会議を行い、みんなとても高い熱量でした。その結果、加工品が増え、レモンのニーズも増え、10年ほど前から農家のレモンが足りなくなるほどになりました。
これで1つの役割を終えたかと思っていましたが、今度は、「農家が足りない」「耕作放棄地」などの問題が発生するようになりました。現在は、未来へ向けて農業のあり方を考えたり、機械化などで栽培方法を変える、などといった活動をしています。
実際にクレワン・グランプリはどうでしたか?
東京にある広島のアンテナショップ「TAU」に商品を置いて首都圏のテストマーケティングを行うことができるので、そこでの反応は次へのステップにつながります。
商品を開発すること自体はとても簡単ですが、その商品が売れるかどうかは別問題です。売れる理由を知るためには、人目に触れさせ、人の意見を聞くしかありません。これまで作ってはやめてを繰り返した商品は1,000種類を超えます。
売れ続けて特産品として根付くためには、タイミングなどもありますが、自社だけでなく色々な方々が取り組んで、次につなげる何らかのメリットがその地域に残らなければなりません。クレワン・グランプリのテストマーケティングは、そういったことを考えるきっかけとなります。
クレワン・グランプリを受賞して変わったこと
コロナ禍でも売り上げが大きく下がりませんでした。一時的に下がったりしても、コロナ禍が明けて、またすぐに回復しています。クレワン・グランプリのおかげで名前を覚えてもらっていたからかもしれません。 現状、海外の方が買われているかどうかは分からないので、インバウンド向けのレモンケーキも開発中です。フィルムパッケージにして、お子様でも食べられる味にしようとも考えています。
今後の会社の展望など
レモンにまつわる課題を1つずつ解決していきたいと思っています。
まず、次に考えている事業は、イノシシ対策につながるジビエ関係の事業です。また、全国の人と苗木をサブスクリプションで一緒に育てましょうという取り組みもしています。自分の木をお世話するために、県外かくる人が増えると、宿泊が増えるなど様々な事業と連携が生まれます。
レモンが繋げる輪は広いと思います。一次産業があってこその二次産業・三次産業...六次産業と繋がっていく、そこをうまく繋げる事業をしていきたいと思っています。
100年後200年後と次の世代にしっかりと繋がるように…。


