弊社は、野呂山のふもとにあり、鉄工という名前の通り、溝蓋・グレーチング・水道管などの事業からスタートした会社です。その後、プラスチックの成型も手掛けるようになり、プラスチック製品では、珍味の入っているオレンジの蓋の容器を作っていました。
そこで珍味メーカーとのつながりができました。そのメーカーはイカの姿フライを作っていましたが、手作業だったため自動化する機械を作ってほしいというご依頼をいただき、自動化する機械を開発しました。
そのことが話題となり、他のメーカーからもご相談をいただきましたが、イカの姿フライはほぼ呉で作られているため。機械を売る方向でビジネスを行うと、呉のメーカーに売り切った後は、そこでビジネスが終わってしまうと考え、開発した機械を使って下請けとしてイカの姿フライを作ることにしました。
こうして、鉄工業界から食品業界へ転向することになりました。
その後、イカの姿フライの生産を自動化する機械を改良し、現在の商品づくりにつながっています。
平成元年頃、子どもたちに食べやすい形で健康に良いカルシウムを届けたいという思いから、にぼしをスナック感覚で食べられるようにできないかと考えていました。
そんな中、いりこを鉄板の上でぺちゃんこにすると良い煎餅ができたということをきっかけに、いりこ1匹をそのままつぶして作る「瀬戸の焼きいりこ」が誕生しました。
子どもだけでなく、妊婦さんや歯の弱い高齢の方からもご支持いただき、少しずつ広まっていきました。
「瀬戸の焼きいりこ」は1匹ずつ手焼きでしたが、弊社が得意としている機械による自動化を考案し、細かく砕いたいりこを丸く成型して焼くという大量生産ができるようになりました。
現在の食品加工の技術は、鉄工の時代に培ったプレス技術を使っており。そのため社名に「鉄工」を残しています。
高温・高圧でプレスするという特殊な独自の製造方法で他にはない味わいを作り出しています。
また、「十割」という名前の通り、無添加で100%いりこのみの商品です。
つなぎなしで作ることができることも弊社の技術だと思います。
十割ちっぷすを作ったことがきっかけで、業務用のメーカーが主な取引相手になりました。
いりこチップスの技術を使って、だしパックの原料を作っています。
一度焼くことでより旨味のあるだしになります。
また、「あご醤油味」など、ポテトチップスのシーズニングにも使われています。
「十割ちっぷす」は、現在、原料不足などの事情により休売中です。
ちょうどパッケージを変えて間もない時期に、瀬戸鉄工を代表する商品なので広く知ってもらいたい、また、創業以来ずっと呉で事業を営んでいるので、地元に根付いた商品ということをアピールしたい、といった思いからエントリーすることにしました。
クレワン・グランプリがきっかけで、商品のヒットにつながったと思います。
会社の知名度もあがり、業務用の商品ビジネスにもつながって、業績が大きく上がりました。
今の機械や技術を使って、穀物を使った商品を開発中です。
次回のクレワン・グランプリにも挑戦し、呉発祥のこの技術を使って新たな商品を開発することで、クレワン・グランプリに恩返しができればと思っています。